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有秋台医院

30 JUL
2024

GBS検査が陽性だったお母さんへ

きちんと対応すれば過度に心配することはありません。

GBSとは、Group B Streptococcusの略で、B群溶血性連鎖球菌という細菌のことです。10-15%の妊婦さんが常在菌として持っています。特に珍しい細菌ではなく、お母さん自体にほとんど症状はありません。しかし、産道から赤ちゃんに感染すると、発症率は低いですが、敗血症や肺炎、髄膜炎の原因になります。発症すると半分以上の赤ちゃんが死亡に至り、それを乗り越えても後遺症を残す可能性もあります。

お母さんの産道にこの菌があると、赤ちゃんに伝播する確率は約40%、そのうち、赤ちゃんが発病する確率は250から800分の1(GBS陽性のお母さんから出生した赤ちゃんの600-2,000分の1、全出生の5,000-20,000分の1)といわれています。

そこで、当院ではそれを予防するために、GBSが一度でも検出されたことがある妊婦さんや前回の分娩で GBSの影響が赤ちゃんに起きたなどリスクのある妊婦さんには、分娩時に、ほとんどのGBSに効く抗生物質(ペニシリン系、アレルギーがある方にはエリスロマイシンまたはクリンダマイシン)を分娩まで数時間毎に点滴しています。
この点滴により、赤ちゃんへの伝播や感染の多くは予防できると言われています。

妊娠中に分かった時点での抗生物質治療や洗浄は、行ったとしても約70%の妊婦さんに分娩時に再度検出されるため、分娩中の治療としています。

上記の様な治療をしても、またはお母さんの産道の細菌培養でGBSが検出されなかった方の中にも、生まれた直後の赤ちゃんにGBSが検出されることがあります。 赤ちゃんのGBS感染症の半分以上は生後1日以内に発症し、70%近くは5日以内(通常病院に入院している期間内)に発症しますが、その後に発症する赤ちゃんもいます。

どんな赤ちゃんでもそうですが、お母さんに少し気をつけて赤ちゃんをみていただきたいと思います。特に退院後でも38度を越える発熱がある場合には、必ず連絡をください。よろしくお願い致します。