
妊婦さんやそのご家族の方がお腹の中の赤ちゃんの成長を感じなから、妊娠生活を送ることができることを目標に妊婦健診を行っています。
なにか心配事や気になることがありましたら、お気軽に医師、または看護スタッフにご質問、ご相談ください。
超音波画像の撮影をしていただくことも OK です。
妊娠初期の受診では、妊娠週数の確認、異所性妊娠(子宮外妊娠)かどうかの診断、多胎妊娠かどうか、多胎妊娠の場合の膜性診断などを行います。
これらはすべて、妊娠の管理にとても重要なことですので、適切な時期に受診していただくことをお勧めします。
妊娠期間中の妊娠高血圧症候群の診断や腎疾患、糖尿病の診断に有用であり(初期に異常があるかないかの確認が重要になるため)、引き続いて妊婦健診の際に定期的に検査していきます。
ABO式血液型、Rh式血液型、不規則抗体スクリーニング、血算、HBs抗原、HCV抗原、風しん抗体(HI)、梅毒スクリーニング、HIVスクリーニング、血糖検査、トキソプラズマ抗体を行います。
臨床症状や病歴から、甲状腺疾患を疑う場合には、甲状腺機能検査(血中 TSH、FT4等)も行います。
子宮頸部細胞診検査の受診歴などから一定期間検査をうけていな場合には、子宮頸部細胞診検査(いわゆる子宮がん検診)を行います。
クラミジアに感染したまま分娩を迎えると、母子感染の感染リスクがあり、赤ちゃんが結膜炎や肺炎などを引き起こす可能性があります。
母子感染を防ぐため、妊婦さん全員に性器クラミジアの検査を行い、陽性者には薬物療法を行い、お産までに治して頂く必要があります。
急におなかが大きくなって来たり、赤ちゃんの胎動がわかるようになったりする時期です。
24週までは4週間に1回、26週からは2週間に1回の健診となります。
もうすぐ妊娠生活も終わりです。大変なことも多いと思いますが、残り少ない妊娠生活を楽しみましょう。
36週からは毎週の健診となります。予定日を過ぎた場合、週2回程度健診させていただきます。
当院は妊婦健診の超音波画像を SD カードに録画してお渡ししています。
パートナーやお兄ちゃん、お姉ちゃん、お爺ちゃん、お婆ちゃんと一緒に成長している赤ちゃんの姿をみてあげてください。
おなかの中の赤ちゃんのことをもっとよく知りたいという希望のある方は、胎児心スクリーニングおよび、NIPTを受けることが可能です。
当院は、出生前検査認証制度運営委員会に認証された連携施設です。NIPT(新型出生前診断)をご希望の方は、カウンセリングを受けていただいた上で、当院にて検査および検査結果の説明を受けることが可能です。検査が陽性もしくは判定保留の場合は、基幹病院である千葉大学医学部附属病院へ紹介いたします。
当院での検査料金は10万円です(検査が陽性の場合、もしくは判定保留の場合、千葉大学医学部附属病院でのカウンセリングや羊水検査の手技料等で約2万円が追加でかかります)。ご希望の方は、妊婦健診時にお申し出ください。
胎児心疾患は胎児の病気のなかで頻度が高いものです。
希望される方に、毎月1度、土曜日の午前中に、小児循環器専門の先生による胎児心スクリーニングを行っています。
【費用について】
当院で妊婦健診を受けている妊婦さん:妊婦健診の助成を利用し、実費として3,000円。
他院で妊婦健診を受けている妊婦さん:8,000円。
妊娠24-30週が最も胎児超音波が見やすい時期ですので、その頃に受診していただくことをお勧めします。
ご予約は予約サイトから行っていただけます。
適切な出生前診断は、赤ちゃんの持っている力を十分に生かすことにつながります。受診をお勧めいたします。