妊娠中の運動について

妊娠中の運動は以前には合併症のリスクがあることから控えるようにという考え方が一般的でしたが、
重篤な心疾患、呼吸器疾患、子宮頸管無力症、持続する性器出血、前置胎盤、低位胎盤、前期破水、切迫流・早産、妊娠高血圧症候群などがない場合には、妊娠中の運動が有益であることが明らかとなっています。

妊娠中に好ましいスポーツ、好ましくないスポーツの特徴は、
以下のとおりです。

種目備考
好ましいスポーツウォーキング、フィットネスバイク、ダンス、
柔軟運動、水中エクササイズ、水泳、
ウェイトやバンドをつかった筋肉トレーニングなど
好ましくないスポーツサッカー、ホッケー、レスリング、サーフィンなど接触や腹部外傷の危険が高い
危険なスポーツ体操競技、重量挙げ、乗馬、スキー、スケート、
スクーバダイビングなど
転びやすく外傷を受けやすい

非妊娠時とどうように過度にならないことが大切で、運動中に負担を感じることなく会話ができるような状態を保つ程度とすることを意識してください。

妊娠中の有酸素運動には、妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病、帝王切開分娩、難産などの予防効果があるとされています。

ただし、運動中の体調不良やお腹の張り、出血があるような場合には、連絡をお願いいたします。

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