婦人科

避妊相談

いろいろな避妊法があります

当クリニックでは、次の三つの避妊方法を提供しています。
1.経口避妊薬(ピル) - 日常的な避妊に適した選択肢で、正確な服用で高い避妊効果を提供します。
2.ミレーナ(子宮内システム) - 長期間にわたる避妊効果と月経症状の管理を可能にするデバイスです。
3.緊急避妊薬(モーニングアフターピル) - 避妊失敗や予期せぬ性交後の緊急対策として、速やかに使用できます。

これらの方法を通じて、患者様のライフスタイルやニーズに合わせた最適な避妊方法をご提案します。それぞれの選択について詳しく説明し、個々の状況に応じた適切なアドバイスを提供させていただきます。避妊に関するご質問や不明点がありましたら、お気軽にご相談ください。

以下、それぞれの特徴を示します。

OC(経口避妊薬)、いわゆるピルについて

経口避妊薬、一般的に「ピル」と呼ばれるこの薬は、効果的かつ可逆的な避妊手段を提供します。ピルは主に二種類の女性ホルモン、エストロゲンとプロゲスチンを含むことで、排卵を抑制し、精子が子宮内膜に到達するのを困難にし、受精卵が着床するのを防ぎます。
服用方法:
ピルは毎日ほぼ同じ時間に服用する必要があります。適切な効果を得るためには、指示に従って正確に服用してください。また、初めての内服する場合、医師の指導を受けることが重要です。
効果の高さ:
適切に使用した場合、ピルの避妊成功率は非常に高く、年間で見た妊娠の確率は1%未満です。しかし、完璧な使用が常に可能ではないため、実際の有効性は少し低くなります。
副作用:
低用量の経口避妊薬は副作用が少ないとされていますが、初期には軽度の頭痛、吐き気、気分の変動が発生することがあります。重大な副作用には血栓症が含まれるため、喫煙者や既往症がある方は内服に注意が必要です。
その他の利点:
経口避妊薬は、避妊だけでなく、月経痛や月経前症候群(PMS)、過多月経などの症状を緩和する効果もあります。また、一部の健康状態のリスクを減少させる可能性もあります。

ミレーナについて

ミレーナの特徴:
長期的な避妊効果 - 挿入後、最長5年間有効な避妊が可能です。
ホルモン放出 - 小量のプロゲスチンを直接子宮に放出し、過多月経や月経困難症の症状を軽減します。
挿入方法:
ミレーナは医師による短時間の処置で子宮内に挿入されます。挿入時の不快感は個人差がありますが、鎮痛剤や局部麻酔を使用することで軽減できます。
効果と副作用:
効果的な避妊と症状の管理が可能ですが、挿入初期に不正出血や痛みが生じることがあります。
感染リスクが若干上がることがありますが、適切な手順で挿入されればリスクは最小限に抑えられます。
血栓症のリスクは非常に低いため、喫煙者や高齢者にも適しています。
使用を考慮すべき方:
#長期間にわたる避妊を希望する方
#過多月経や月経困難症で苦しんでいる方
#エストロゲンを含む薬剤の使用が適さない方

ミレーナは、日常生活における負担を減らし、長期にわたる確実な避妊と月経症状の管理を提供する選択肢です。

緊急避妊薬(モーニングアフターピル)について

緊急避妊薬、通称モーニングアフターピルは、避妊失敗や非予定の性交後の妊娠リスクを減少させるために使用されます。この薬は、性交後72時間以内に最も効果的に機能し、時間が経過するにつれて効果が減少します。
緊急避妊薬の特徴:
使用のタイミング - 性行為後72時間以内に服用することが推奨されます。
ホルモン成分 - 高用量のプロゲスチン製剤です。
服用方法:
薬は一回の服用で完了します。緊急避妊薬は速やかに服用するほど効果的で、最も効果的なのは最初の24時間以内です。
効果と副作用:
正しく使用した場合、妊娠を防ぐ確率は約95%に達しますが、時間経過と共に効果が減少します。
副作用には一時的な生理不順、吐き気や頭痛がありますが、通常これらは軽度で短期間です。
考慮すべき点:
緊急避妊薬は定期的な避妊方法の代替としては意図されておらず、緊急時のみに使用することが推奨されます。

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