お母さんと赤ちゃん、そのご家族の安心のため私たちがお答えします。

妊娠中はいろいろと不安があるものです。
外来でよく質問をいただく内容についてまとめてみました。外来や入院中もお気軽にご質問ください。

妊娠したかもしれないのですが、どうしたら良いでしょうか。

妊娠反応が陽性になることを確認して下さい。

もし妊娠したかもしれないと思ったら、まずは妊娠検査薬を使って妊娠反応を確認してみましょう。受精後約10日で妊娠検査薬の反応が陽性になることが一般的です。この時点での陽性反応は、妊娠の可能性を示す初期のサインです。

赤ちゃんの心拍は、陽性反応からさらに約2週間後に超音波検査で確認できるようになります。

お腹の痛み、出血、またはつわりがひどい場合は、すぐに受診してください。妊娠が順調な場合でも、最終月経開始日から約10日後には一度受診することをお勧めします。

妊娠初期の受診では、妊娠週数の確認、異所性妊娠(子宮外妊娠)の排除、多胎妊娠の診断などを行います。これらはすべて、妊娠の管理にとても重要なことですので、適切な時期に受診していただくことをお勧めします。

無痛分娩はできますか

当院では現在、硬膜外麻酔による産痛の緩和をすることが可能です(いわゆる無痛分娩)。
麻酔科専門医、麻酔科認定医の非常勤の先生方にスタッフを教育および院内体制の整備をしていただきました。

硬膜外麻酔も麻酔ですから、それなりのメリット、デメリットがあります。
その点をしっかりとご理解された上でどのようなお産にするか、考えていただけたらと存じます。

詳しくは、ここから御覧ください。

里帰り分娩は受け付けていますか

現在、転院、里帰り分娩をいつでもお受けしております。お気軽にお電話(TEL.0436-66-3838)でお問い合わせください。
里帰り分娩の方は、可能であれば、妊娠 20-30 週の間に一度受診していただければと思います。その際に、診察はもちろん、病棟のご案内、入院費の説明などをさせていただきます。

立会い分娩はできますか

ご主人はもちろん、ご家族も分娩まで付き添っていただくことが可能です。お気軽にお申し出ください。
一年で数人程度ですが、妊婦さんと一緒にいきんでいるうちに倒れるパートナーの方がいらっしゃいます。立ち会う方の体調管理をお願いいたします。
ちいさなお子さんの場合、妊婦さんとお子さんの安全の確保のためお断りをする場合があります。
お母さんと赤ちゃんへの感染予防の観点から、風邪をひいている方、発熱をしているかたの立会、面会はご遠慮いただいております。
以上、ご了解ください。

母児同室ですか。

母児同室でお過ごしいただくことができます。
もちろんご希望により赤ちゃんをお預かりすることも可能ですので、スタッフまでご希望をお伝えください。スタッフが安全な環境でお世話いたしますので、安心してお休みください。

入院時の持ち物について教えてください

母親用
寝巻(1枚は膝丈くらいのもの、授乳しやすいもの)洗面用具
バスタオル
タオル
産褥ショーツ
母子手帳・スリッパ
 
赤ちゃん用
退院時のお洋服
※入院中のベビー服・オムツ・おしりふき・ミルク・哺乳瓶等は、用意してあります。
 
アメニティセット(歯ブラシ・歯磨き粉・シャンプー・リンス・ボディソープ・ウォッシュクロスなど)、あかちゃんのおむつ等はこちらで用意させていただいております。

緊急時の連携施設はありますか。

より高度な医療は必要ななる場合に備え、以下の高次医療施設と連携しています
千葉大学医学部附属病院
君津中央病院
帝京大学ちば総合医療センター
千葉ろうさい病院
千葉県立こども病院

面会時間を教えてください

面会時間は 13時-20時となっております。
感染症対策およびお母さんにゆっくりしていただきたいということから、原則として2時間までとさせていただいています。
詳細につきましては、受付までお問い合わせください。
個人情報保護法の観点から、電話での入院患者様の問い合わせについては、ご案内をしておりません。ご理解いただきたく存じます。

食物アレルギーがあるのですが、入院中の食事について対応してもらえますか

入院の説明をする際に、食物アレルギーの既往をお聞きし、対応しています。
不安のある方はお申し出ください。

GBS検査が陽性といわれました

GBSとは、Group B Streptococcusの略で、B群溶血性連鎖球菌という細菌のことです。10-15%の妊婦さんが常在菌として持っています。特に珍しい細菌ではなく、ほとんどはお母さん自体に症状はありません。しかし、産道から赤ちゃんに感染すると、発症率は低いですが免疫力の弱い赤ちゃんは重篤にな ることがあり、敗血症や肺炎、髄膜炎の原因になります。発症すると半分以上の赤ちゃんが死亡に至り、それを乗り越えても後遺症を残す可能性もあります。

お母さんの産道にこの菌があると、赤ちゃんに伝播する確率は約40%、そのうち、赤ちゃんが発病する確率は250から800分の1(GBS陽性のお母さんから出生した赤ちゃんの600-2,000分の1、全出生の5,000-20,000分の1)といわれています。

そこで、当院ではそれを予防するために、GBSが一度でも検出されたことがある妊婦さんやリスクのある妊婦さんは、分娩時に、ほとんどのGBSに効く抗生物質(ペニシリン系、アレルギーがある方にはエリスロマイシンまたはクリンダマイシン)を分娩まで数時間毎に点滴しています。この点滴により、赤ちゃんへ の伝播や感染の多くは予防できると言われています。妊娠中に分かった時点での抗生物質治療や洗浄は、行ったとしても約70%の妊婦さんに分娩時に再度検出されるため、分娩中の治療としています。

上記の様な治療をしても、またはお母さんの産道の細菌培養でGBSが検出されなかった方の中にも、生まれた直後の赤ちゃんが飲んだ羊水の培養で、 GBSが検出されることがあります。 赤ちゃんのGBS感染症の半分以上は生後1日以内に発症し、70%近くは5日以内(通常病院に入院している期間内)に発症しますが、その後に発症する赤ちゃんもいます。

上に書いた様に、赤ちゃんにGBSが伝播しても発症する確率は低いことと、抗生物質の治療をしても一時的に少なくはなっても再度検出されるため、GBSが あっても症状がなければ特に治療はいたしません。しかし、どんな赤ちゃんでもそうですが、お母さんに今後少し気をつけて赤ちゃんをみていただきたいと思います。

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