妊娠初期( 4-15週頃)

妊娠したかもしれないと思ったら、まずは妊娠検査薬を使って妊娠反応を確認してみましょう。受精後約10日で妊娠検査薬の反応が陽性になることが一般的です。この時点での陽性反応は、妊娠の可能性を示す初期のサインです。

赤ちゃんの心拍は、陽性反応からさらに約2週間後に超音波検査で確認できるようになります。

お腹の痛み、出血、またはつわりがひどい場合は、すぐに受診してください。妊娠が順調な場合でも、最終月経開始日から約10日後には一度受診することをお勧めします。

妊娠初期の受診では、妊娠週数の確認、異所性妊娠(子宮外妊娠)かどうかの診断、多胎妊娠かどうか、多胎妊娠の場合の膜性診断などを行います。これらはすべて、妊娠の管理にとても重要なことですので、適切な時期に受診していただくことをお勧めします。

妊娠初期の赤ちゃんの超音波画像です。
妊娠3ヶ月頃から、このようにしっかりと体ができています。手足を動かしたりするのもみることができます。

妊娠初期に行う検査項目について
身長、体重、BMI、血圧、尿検査:
妊娠期間中の妊娠高血圧症候群の診断や腎疾患、糖尿病の診断に有用であり(初期に異常があるかないかの確認が重要になるため)、引き続いて妊婦健診の際に定期的に検査していきます。

初期の血液検査:
ABO式血液型、Rh式血液型、不規則抗体スクリーニング、血算、HBs抗原、HCV抗原、風しん抗体(HI)、梅毒スクリーニング、HIVスクリーニング、血糖検査、トキソプラズマ抗体
臨床症状や病歴から、甲状腺疾患を疑う場合には、甲状腺機能検査(血中 TSH、FT4等)

子宮頸部細胞診検査:
子宮頸部細胞診検査の受診歴などから一定期間検査をうけていな場合には、子宮頸部細胞診検査(いわゆる子宮がん検診)をおこないます。

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