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有秋台医院

26 DEC
2021

硬膜外カテーテル挿入の実際

#2.無痛分娩

下の図のようにベッドの上で横向きになり、両手で膝をおなかに抱え、顔はおなかを見るように首を曲げ、背中をエビのように丸める格好をとります。目的の部位に応じて、カテーテルを入れる場所が異なりますが、その場所を一番突き出すように背中を丸めて下さい。カテーテル挿入を早く成功させるために最も大切なことは患者さんの姿勢です。

十分に背中を消毒した後、局所麻酔を行います。初め針が刺さるときは痛いですが、できるだけ背中を反らさないようにして下さい。十分に局所麻酔を行った後、針を挿入しますが、針を進めるときに押される感じがあります。途中で痛みが出てきた時は背中を動かさずに、声に出して伝えて下さい。途中で電気の走るような痛みを感じた場合はすぐ教えて下さい。針先が硬膜外腔に到達した後、カテーテルの挿入を行います。この時強く電気が走るような痛みがあるときは教えて下さい。

最初に少量の薬を注入します。手足がしびれたり、気分が悪くなったらすぐに教えて下さい。その後薬を追加して、必要な範囲に効果があるかどうかを観察します。万が一、薬剤を追加しても効果の範囲が広がらない場合や左右のどちらか一方のみしか効かない場合はカテーテルの入れ直しを行う場合があります。

最初にブロック部位が温かくなります。薬の量や濃度によっては足や手がしびれるような感じがあるかもしれません。カテーテル挿入の場所によりますが、足に力が入りにくい場合があります。薬を注入した後30-45分程度は、臥床安静にしてください。